ワインに興味を持ったけれど、何を買ったら良いのかわからない!そんな方は多いのではないかと思います。ネットで調べてみたり、ワインに詳しい友人に聞いてみたり、専門店に行って聞いてみたり。色々なことを試してみても、結局よくわからない。そんな方へ当サイトでは、「銘柄を選ぶよりも先にまずグラスを選べ!」と提案しております。今回はその理由を解説したいと思います。
「飲みやすい」をキーワードにしてしまうことによるよくある失敗例
巷でよく見かける失敗例として、「まずは飲みやすいワインがいい」ということで、イメージから先行してしまい、飲みやすい、渋みの少ない、あまり濃くない、軽い感じの、フルーティーな、などと言ったキーワードでワインを探してしまう方が非常に多いです。
ですが、実はこれは非常に危険で、上記のような特徴に当てはまるワインを探すと、ピノノワール等の香りが豊かで味わいはジワリとした旨味系のワインに行き着くかと思います。しかし、このようなワインは適切なグラスを使って初めてその香りの豊かさが発揮され、楽しめるタイプになります。ところが、ワイン初心者の方は当然グラスが大事という認識は少ないですから、適当に選んでしまったり、極端な方だとコップのようなもので飲んだりするケースもあるわけです。
そうすると当然、香りもほとんど感じられず、味わいもよくわからない、薄っぺらい飲み物に感じてしまうわけです。こうなると、「やっぱり自分でワインを選ぶのは難しいかも・・・」というように自信をなくし、ワインから遠ざかってしまうということが本当によく見られます。
デイリーな価格帯程グラスが大事
ワイン初心者の方の多くは、高いグラスは高いワインを飲む時に使えばよくて、普段遣いのワインはコップでいいやといった考えで、グラスを揃えるのを後回しにしてしまいがちですが、実はデイリーワイン程グラスはこだわるべきです。なぜなら、デイリーワインの場合は高級ワインと比較すると、そもそもの香りのボリュームは少ないことが多く、きちんとしたグラスでないと、楽しめるレベルの香りを感じ取れないのです。もちろん高級ワインを飲む際にもきちんとしたグラスを使用すべきではありますが、デイリーワインの方がグラスによって風味が向上する幅が大きく、まるで3~4倍程度の価格に感じられることもあるほどに変化します。
そうはいっても何種類も揃えられない!おすすめのグラスは?
急に「まずはグラスを揃えなさい」と言われても、そんなに沢山のグラスを一度に購入するわけにもいかないというのが現実かと思います。ですので、1種類オススメのグラスをご紹介。
リーデル社のWINGSというシリーズ、特にステムレスのものが最高です。
先程、香りが大事というお話もしましたが、香りはワインが空気と触れ合うことでより広がります。一部の界隈では、ワインボトルをカクテルを混ぜる時のように振ることで美味しくなる等と乱暴なことを言っている方々もいらっしゃいますが、原理的には賛同できる部分もあります。
ではグラスにはどのようなものが良いのかというと、底の部分に膨らみがあり、液体とグラスの接地面積が広くなるこのグラスがとてもオススメ。とくにステムレスと呼ばれる、脚のないタイプであれば、持ちやすく、洗いやすい等、扱いも非常に楽ちん。最初の一脚を選ぶなら絶対にこのシリーズです。
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